G20での日中首脳会談・夕食会で安倍首相が見せた確固たる姿勢

最終更新日

中国国旗

安倍首相が見せた確固たる姿勢

言うべきは言う、外交姿勢

今回の日中首脳会談で、安倍首相は習近平国家首席との会談にて、
公の場で日本の立場と伝えるべき案件をしっかりと伝えてくださったと思う。

どういう場でも言える内容は改めて紹介するまでもないが、
「これは踏み込んだ」と評価できる部分を改めて取り上げたい。

情報ソースとしては、一次情報として外務省の発表を参考とする。

スポンサーリンク

海洋安全保障分野

「東シナ海の安定なくして、
真の日中関係の改善なし」という認識に基づいた、
日中関係及び地域。

国際社会の平和と安定という大局に立って、
東シナ海、特に尖閣諸島周辺海域における中国の活動の自制を要請。

また、国際社会共通の関心事項である南シナ海問題について、
係争中の地形の非軍事化の重要性の指摘を行っています。

これについて、中国側の反応は書かれておりませんでしたが、
世界の耳目が日本に集まっているタイミングで
尖閣諸島周辺海域での活動自制を要請するのは、
暗に「うちの領土・領海での挑発行動はやめなさい」という警告と言える。

つまり、尖閣諸島は日本の領土なので物申しているという意思表示となり、
中国側が世界へ「尖閣の日本艦船侵入を防いだ」という広報を封じ込める意図がある。

また、当事国のフィリピンなどが参加できていないG20の機会に、
彼らの言い分を代弁することは、
シーレーンを共有する仲間としての責務を果たしていると言える。

ついでにアメリカやオーストラリアにとってもメリットのある発言である。

経済・実務協力分野

知的財産保護の強化、強制技術移転や市場歪曲的な産業補助金等の是正を始めとする、
中国市場の解放や公平、公正なビジネス環境の構築のための実効的措置を要請しています。

こちらはアメリカと歩調を合わせた要求を日本を求めています。

産業スパイによる技術盗用やスパイウェアの侵入に対する警告、
中国で日本を含めた各国企業がビジネスを行う際にデメリットとなっている制度的な障壁を解放する要請を行っています。

ただし、上記の改善を行ってしまうと、
現在の中国が関税によるダメージを受けているところへダブルパンチとなってしまい、
市場解放は民主化も連れだって行われる可能性があり、
体制にとって受け入れがたい条件だと思われます。

ただ、それを敢えて国家首席を前にして伝えることは、
世界が注目している場では毅然とした対応と評価されます。

国民交流・領事分野

日中受刑者移送条約及び日中犯罪人引渡条約の早期妥結を目指す。

また、中国で拘束されている日本国民の早期帰国を要請。

日本、中国において刑に服する自国民を、
それぞれの本国で刑に服する機会を与えること、
また、一定の要件の下で犯罪人を引き渡すことを義務化するもので、
双方の国にメリットのある条約であると言えます。

場合によっては、日本側から見て不当な逮捕と受刑と見られる自国民を、
日本へ取り返すことのできる条約とも言えます。

昨年2月に親中といわれるITOCHUの社員が
広東省でスパイ容疑で拘束される事実が先日発覚し、
昨年はカナダ人が3名拘束されています。

こうしたリスクがあることは、
中国へ進出する企業にとって躊躇する材料となり得ます。

不透明な高速や逮捕・刑の執行が行われ続ける間は、
一部の国民以外の国民レベルでの相互の行き来は望めません。

香港・台湾・チベットについて

香港の最近の状況に関し、「一国二制度」の下、
自由で開かれた香港が繁栄していく事の重要性を指摘され、
いかなる国であっても自由、人権の尊重や
法の支配といった国際社会の普遍的価値が保障されることの重要性を指摘されました。

この内容は同じ自民党の政治家によっては口にできない方も多いのではないでしょうか。

明らかに香港やいかなる国というのは
台湾やチベットなど被害を被っている近隣諸国を指しています。

これらの国のことを代弁して国際舞台で明言することの意味の大きさを感じます。

アメリカでも偏向報道があると言われていますから、
他の国でも報道しないマスコミはあるかもしれませんが、
今ご覧の皆さんの様に外務省、
もしくはそれと同等の役所からの一次情報を得ている人間に対しては隠すことはできませんね。

スポンサーリンク

もの申す外交

上記を見てきますと、相手にしっかりと伝えることが外交舞台では大切であることを改めて感じます。

これに対して反する行動を双方の国が行った場合、
自国民と相手国民だけでなく世界からの信頼が失われます。

そうはいっても、外交舞台での取り交わしが100%履行されるものではありません。

ただ、主張しなければ黙殺されるのが厳しい外交舞台なのです。

言ったもん勝ちなら楽ですが、
主張しなければ認識すらされない、
惻隠の情や察する心という日本的価値観は残念ながら通用しないのです。

今回の首脳会談は大分切り込んでくれたように思います。

立場や情報量の多い方からすれば、
まだまだ甘いと言われるかもしれませんが、
それは水面下の交渉などで取り扱う分野という可能性もありますので、
まずは良かったのではと私は評価したいです。

スポンサーリンク

シェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


コメントする